緊急事態宣言の解除に伴って吉本興業が有料動画配信から段階的に劇場での漫才イベントを再開させることが決定しました。有料動画配信では、吉本芸人がリモート漫才をする形式で行われるそうです。
そのリモート漫才にはプロでも難しい面が多くあるそうで、その難しさについて松本人志さん中川礼二がワイドナショーでコメンテーターとして語りました。
緊急事態宣言後の吉本興業のライブはどんな感じで再開される?
吉本興業が6月6日(土)より全国の自社劇場を段階的に再開していくことを決定。
まず再開されるのは大阪・よしもと漫才劇場と東京・ヨシモト∞ホール。無観客公演を行い有料配信する。6月19日(金)からは、この2カ所に大阪・なんばグランド花月、東京・ルミネtheよしもと、千葉・よしもと幕張イオンモール劇場を加えた5つの劇場において7月12日(日)までの金曜、土曜、日曜の週3回、感染防止対策を徹底したうえで来場者を迎える。なおほかの曜日は無観客公演を実施する。
https://natalie.mu/owarai/news/380876
全国的に緊急事態宣言が解除されたことで、吉本興業に所属する芸能人が出演する劇場が少しずつ再開されることが決まりました。
自粛帰還中は、「吉本自宅劇場」という家でも動画を見ながら楽しめるコンテンツ兼感染予防策の呼びかけが主に行われていました。自粛期間も明け、やっと外で漫才ができるようになったわけですが、これから当分は「リモート漫才」が主流になるようです。
「リモート漫才」はどのようにして行われるかについてはまだわからないそうですが、観客に限ってはある程度わかっているそうです。
「リモート漫才は難しい」吉本芸人が実情を語る

「リモート漫才」は前に観客がいない状態で行われるか、もしくは主催者が限定有料配信を行うという形をとるのだそう。また、芸人側は間に何か障害物を挟むか、ソーシャルディスタンスをとって漫才をするのかという形が予想されます。そこで起こる難しさはどんなものがあるのでしょうか?
中川家の中川礼二さんによると、
・観客が少なくなるため、ウケているかどうかを肌で感じられない
・その場の雰囲気がわからなくなる。気持ちが乗ってこない。
・観客がいないなら出なくてもいいかと出演を断る芸人が現れる可能性
という点が挙げられるそうです。
観客が少ないのは、若手時代のあまり観客がいない時代で慣れているとは言いますが、それでもある程度観客が入っていることに慣れてしまったコンビは最初はなかなかやりづらいでしょう。
観客がいるといい緊張感で漫才に臨むことはできそうですが、リモート漫才では漫才の質の低下に繋がってしまいそうです。
出演を断るかもしれない芸人さんがいることも仕方がないかもしれないですね。やはり、気持ちが乗ってこないといい漫才ができないと感じれば出演を断る方々もいるのは想像し難いですが、事実なのでしょう。
松本人志も「リモート漫才」の難しさを語る

松本人志さんは、先日「土曜プレミアム・ENGEIグランドスラム」で行われたリモート漫才を見てこう感じたそうです。
アクリル板を挟んでやったら、微妙にズレるな。
一般の人たちはどこまで思っているかわからないですけど、まあやっぱ我々は一応プロですから、見てると、「あー、もうもう、0コンマ何秒ずれてるなあ」というのは気持ち悪いですね。
ワイドナショー 2020/05/31放送
どのコンビもいつも以上に2人の間を空けて行っていましたし、なんと実際にアクリル板を間においた漫才もありました。モニターに映った観客、不自然に空いたコンビの距離が普通のネタ番組にはない空気感が生まれていました。この空気感が松本人志さんのいう「0コンマ何秒」かの「ずれ」からくるものなのかもしれませんね。
松本人志「リモート漫才では離れているためと挨拶が合わない」
松本さんがリモート漫才を考えるにあたって特に感じていることは、
最初の挨拶が合わないこと
なのだそう。
スタジオや劇場でちゃんと隣同士でいる状態なら、例え目を合わせていなくてもお互いの空気感などから挨拶のタイミングを察知できるせいか、何故か息のあった挨拶ができるそうなのです。
ソーシャルディスタンスをとって変に2人の距離が離れてしまうと変に緊張してしまうのだそう。
筆者もオンラインで会議や面接を行なっていますが、変に緊張してしまう部分があるのは頷けます。
難しい”リモート漫才”を吉本芸人が語る!まとめ
「リモート漫才」はこれまで誰もが予想さえしていませんでした。また、新型コロナウイルスの影響で幸か不幸か、ITの技術が身近な存在になりましたね。
以前のように観客は戻るのか、それとも新たな形でのお笑いが生まれるのか、注目していきたいですね。
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